ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

ソビエト・ロシアとな██も鑑定団

頑張れば報われる世界、素晴らしい。そうなったらいいよね。こつこつ積み上げてきたものは、少なくとも死ぬまで失われない。素晴らしいものは死んでも子孫に受け継がれる。

「な██も鑑定団」で、人生を賭して蒐集したお宝の中で一番いけてる品が、なんとちゃんと本物でした、良かったね、食べるものがない少年時代をなんとか生き延びて、高度成長期に必死で働いて、子供を生んで何とか自立するまで育て上げて、ちょっと余裕が出来てこつこつ貯めて買ったそのちんけな茶碗は800万だぜ、死ぬ前にわかって良かったわねー、という子供はそれに何の価値も感じていない。相続した瞬間に全部適当な値段で売り飛ばして千葉のどうでもいいマンションのローンとパチンコで作った借金の返済に当てる。だいたい、普通の人生。70年だか80年だか生きて、大抵はまるで何も残らない。何一つ残らない。全く、まるで何も残らない。

まあでも、そんなの当たり前で、そんなの相当いいほうなんだよね。

ソビエト・ロシアは凄いクールだ。農民はものすごい低いテンションで全てを失う。合法的に農作物を搾取され、合法的に警官に娘を犯されて殺され、死体を食べて、木の皮を食べて、それでも全く追いつかずに餓死する。政治家が一瞬で全てを失う。政府の中でそれなりに偉い、破格に頭が良くて国家に対する完全な忠誠を持っていて、指導者のすることに疑問を抱かずに市民を投獄して殺しまくっていたおっさんが、セックス依存症の上司の思いつきで投獄されて殺される。一秒前と一秒後には、何の関連もない。今所有しているものに、何の意味もない。すげえわかりやすい。不条理という言葉を理解できる知性が得られる前に死ぬ。不条理もクソもない。野生動物と同じ。今、地球に、野生動物なんているならね。保護された野生、それは大きな動物園と何が違うのか。

でもまあ、人間は動物だし、生きるというのはゲームなんだろう。

いいほう?
いいほうなんてないんだぜ。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。