ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

ヨハネス・フェルメールの作品一点を窃取し、それ以外の全作品を破壊により消滅させるのは容易いことではない。

ヨハネス・フェルメールの作品一点を窃取し、それ以外の全作品を破壊により消滅させるのは容易いことではない。しかし、僕は、まあまあ力のある画商で、僕が大好きな宗教団体で働いている彼女は今病院でひそかに植物状態の教祖の隠し子で、今現在、世界の美術館における芸術作品に対する警備は薄い。

向こう30年もすれば、おそらく、少なくとも、モナ・リザには防弾ガラスがかかるだろう。僕が何もしなくても防弾ガラスがかかると思うけれども、さらに言うと、僕のせいで、防弾ガラスがかかることになる。モナ・リザは1911年に盗難にあっているから、盗難に対する警備は厚いんだけれども、破壊に対する警備は薄い。だから、僕は、フェルメールの一連の破壊のカモフラージュのために、モナリザを破壊するのだろう。僕も美術に関わる人間のはしくれだから、せいぜい石をぶつけるとか、薬品をかけるとか、そういう程度にとどめるだろうし、破損が発生すれば防弾ガラスの設置は間違いなく行われるだろう。

レオナルド・ダ・ヴィンチには申し訳ないと思うし、ヨハネス・フェルメールにはもっと申し訳ないと思う。しかし、僕は、僕の芸術を作ると決めてしまったし、僕の芸術のために僕のウルトラマリンを作ることを決めてしまった。そして、その結果生まれるモンスターが作る何かは、おそらく、今地球上にあるあらゆる芸術を合計したよりも、力を持っている。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。