ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

長くなるけれど、結論としては、僕は彼女の何もかもが大好きだ。

これは、たとえば文章にして他人が見たら「まあそういうことも良くあるよね」という話でしかないんだけど、世界中のわざわざ文章になっている「まあそういうことも良くあるよね」という話と同じように、それは自分にとって特別な出来事だった。

友人に、僕は彼女のことが嫌いだろう、と言われた。無理はない。どちらかといえば、僕は物事に対して完全であることを望んでいて、彼女はまるでそういうタイプではない。彼女は人間的にまずい部分と、アレな部分がある。傍から見ていて、クズだな、とか、バカだな、とか、うざいな、と思うことが一日に何度もある。そういうところも全て含めて、あらゆる点を含めて、僕は彼女が大好きだ。

ダメなところが好きなわけではない。彼女が保有する何十ものダメな点は、それ一つで、一人の人間を嫌いになれるくらいのものだ。ようなもの、というより実際、それを一つ保有しているだけで僕からものすごく嫌われて、人生が若干狂った人間が何人もいる。そう思うと、彼、彼女たちには悪いことをしたと思う。彼女はそういう要素を何十も持っていて、それらを全て含めて、僕は彼女が大好きなのだから。特別に美人というわけではなく、何か特技があるわけでもない。短所が沢山あって、その短所が好きなわけでもないし、話し方とか、声の質とか、口癖とか、それぞれの特徴はどちらかといえば好きではない。それでも、それらが総合した彼女のことを、僕は大好きなのだ。不条理。でも、人が人を好きになるというのはそういうことだ。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。