ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

ある日僕が恋に落ちた人は、本が好きな人だった。

ある日僕が恋に落ちた人は、本が好きな人だった。彼女が「いいよ」っていう本を読んで、普通に良かったけど心が動くという訳ではなかった。なるほどそれは良くできた話だったし、全く不満はないけれど、それは僕の体に何かを差し込んでくるものではなかった。そんなもんよねと思っていたら、全く関係ないところで全然期待せずに読んだ本が猛烈に良かった。読み始めはもちろん終盤まで大して期待していなかったけど、終わってみれば完璧だった。ハッピーエンド。思春期と葛藤と克服。すごい切ない。最高。

結局のところ僕の心が動く物語というのは【人生がクソ(死にたい)社会がクソ(殺したい)絶望(思春期)→死んでもいいと思っているけれどたまたま生きる→生きていると徐々に自分の人生をコントロールできるようになる→価値は自分で決めるものだ(捏ち上げる)→突然、怒涛の展開(超越)→全員ハッピーエンド】という定型のようで、それも物語の80~90%くらいまでは誰も幸せになれなそうで分量的に終わりが見えてから始まる超自然的ではない急展開で主要人物が幸せになるという歪なバランスがとても重要。

題材はなんでもいい。純文学でも恋愛でもスポーツでも青春でも、更に形態もなんでもよくて、小説でも詩でもマンガでも映画でも舞台でも音楽でもゲームでもイベントでもいい。ただし、僕はその物語がハッピーエンドであることを知っていてはいけない。だから好みを伝えて薦めてもらうという事は出来なくて、たまたま出会う必要がある。

如此く気づきというのは突然訪れて、それは常に同時性と普遍性を携えている。きっとどこかに僕の人生の課題があるんだろう。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。