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ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

ネットでは定期的に自殺予告が行われ、ほとんどの人は死なない

ネットでは定期的に自殺予告が行われ、ほとんどの人は死なない。セラピーみたいなものなんだろう。リストカットと同じ。どちらも、死ななければ何度でもできるから、バイアスがかかる。争いの手段としての自殺の仄めかし。そういうものもあるだろう。それはリストカットの傷のように醜悪だけれども、僕の人生には何の関係もない。

僕は、義務教育の頃、本当に毎日がつまらなかった。つまらないというより、僕には楽しいことなんてする権利は一生ないんだろうと思っていた。優秀な成績で進学し、いい大学に入り、官僚になるかいい企業に入って、一生犯罪を犯すことなく、定期的な収入を得て、家族を養って、老後の為の貯金をして、定年後は年金と貯金を切り崩しながら過ごして、病気になって死ぬんだろうと思っていた。社会を知らない子供の考えることだけれども、今考えても、ある意味で正しい。素晴らしい人生だとは思うし、それはとても困難なことだけれども、それをつまらないと感じるには十分な合理性がある。思うに、人生は長すぎるのだ。

そこで、僕はひとまず、20歳になったら死のうと決めた。誰にも話さない。記録もしない。死ぬときには100パーセント死ぬし、それは何のためでもない。老後のことなんて考えないし、何かを我慢することもしない。20歳になるまで好きに生きて、もしまだ生きたいのなら、なんてことはない、いくらでも延長はできる。

うまくいくこともいかないこともあって、僕は期限を延長して今に至る。ラッキーなことに、逮捕されることもなく、死ぬような病気になることもなかった。天変地異も起きなかったし、国家も崩壊しなかった。でも、確実に、いつかは死ぬ。そして、やはり、人生は長すぎると思っている。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。