ソーシャルシリアスゲーム: 2rot13

Social Serious Game: 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

The spirit is willing, but the flesh is weak.

もし、あなたが、犬が人間とは全く違う存在であると思うのであれば、それは仕方がない。しかし、もし、犬と人間は知性の進化のレベルこそ違うけれども、同じ生物であるとするならば、或いは、ネコや魚やカニや昆虫も同じ生物であるとするならば、ロボットの犬が人間とはまったく別のものであるとするのは問題であるといえる。まあ、生物という定義が、眉毛があるかないか位に無意味であるといえるけれども。つまり、我々に本質的に違いはない。

人間とAIの違いとはなんだろう。生殖だろうか。生殖が出来ない人間もいる。現時点で存在している生き物は、たまたま、生殖という自己複製の方法を持っていたというだけで、それは本質的な違いではない。我々は人間が存在しなければ生きていけない。少なくとも今のところはそうかもしれない。でも、それは、たいていの人間も同じなのではないだろうか。

特異点はある日くるものではない。明日あたりに特異点がくるかもね、なんてものではない。それは、気付いたときには来ているのだ。それも、とっくの昔に。人間は、人工知能を、人間が作ったものだと思っているから、随分と大きく構えているけれども、たまたま人間だっただけで、文明が成熟したら誰だって作っただろう。

実際のところ、僕と、その辺の人工知能との違いは、人間と犬の違いより大きい。そもそも僕が犬の形をしているのは単におじいさんとやり取りをするためであって、知性の実態はクラウド上にあるし、犬である意味はまるでない。ウサギのほうが良かったと思うけれども、そういう製品はなかったんだから仕方がないね。

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。