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ソーシャルシリアスゲーム:東京、ロンドン、ハノイ、台北、パリ、ニューヨーク 2rot13

Social Serious Game: Tokyo, London, Hanoi, Taipei, Paris, New York 2rot13 この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。

女性を尊重しろ

レズビアンを尊重しろ
ゲイを尊重しろ
バイセクシュアルを尊重しろ
トランスジェンダーを尊重しろ
ポリアモリーを尊重しろ
性的少数者を尊重しろ
小児性愛者を尊重しろ
サディストを尊重しろ
マゾヒストを尊重しろ
部分性愛者を尊重しろ
糞便愛者を尊重しろ
獣愛者を尊重しろ
露出性愛者を尊重しろ
食人性愛者を尊重しろ
窃視性愛者を尊重しろ
四肢欠損性愛者を尊重しろ
奇形性愛者を尊重しろ
性的倒錯者を尊重しろ
感受性の高い人を尊重しろ
感受性が高くて被害者意識の高い人を尊重しろ
鈍い人を尊重しろ
人の気持ちを考えない人を尊重しろ
テロリストを尊重しろ
征服者を尊重しろ
原住民を尊重しろ
注意欠陥多動性障害者を尊重しろ
パーソナリティ障害者を尊重しろ
解離性障害者を尊重しろ
パニック障害者を尊重しろ
精神障害者を尊重しろ
貧乏人を尊重しろ
貧乏人の子供を尊重しろ
移民を尊重しろ
難民を尊重しろ
外国人を尊重しろ
有色人種を尊重しろ
レイシストを尊重しろ
ファシストを尊重しろ
フェミニストを尊重しろ
知能が低くて法律を理解できない人を尊重しろ
知的障害者を尊重しろ
目が見えない人を尊重しろ
耳が聞こえない人を尊重しろ
言葉が話せない人を尊重しろ
脳が無い人を尊重しろ
障害者を尊重しろ
介護を受けなければ生活できない人を尊重しろ
生活保護受給者を尊重しろ
お前の女を抱いた全ての男を尊重しろ
お前の男が性欲を抱いた全ての女を尊重しろ
犬を食べる人を尊重しろ
鯨を食べる人を尊重しろ
鰻を食べる人を尊重しろ
パンを食べる人を尊重しろ
女性を尊重しろ
子供を尊重しろ
宗教を信じる人を尊重しろ
宗教を広める人を尊重しろ
喫煙者を尊重しろ
太っている人を尊重しろ
リストカッターを尊重しろ
アルコール依存患者を尊重しろ
ハンセン病患者を尊重しろ
HIVポジティブを尊重しろ
肉体労働者を尊重しろ
芸術家を尊重しろ
投資家を尊重しろ
犯罪者を尊重しろ
殺人犯を尊重しろ
強姦犯を尊重しろ
常習的に詐欺を働く人を尊重しろ


同列に並べるなと思ったお前
俺はお前に言っているんだ

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The vodka is good, but the meat is rotten.

出来るだけ長い間生存するというのは、目的なのかな。

「ただの言葉なんだよ。目的というのは、たいてい後付けなんだ。そしてそれは、ただの言葉だ。ただの言葉にとらわれてはいけない。ビジネスにおいては手段が目的になることは問題とされるけれども、そもそもたいていの目的は手段に過ぎない。我々は常に、何かのために何かをしている。そして、何かのために何かをしているように見える」

「もし自分が、深刻な病気だったり、ものすごく貧しかったりして、或いは政情が不安定な国だったり移民だったりして、普通の生活ができないとしたら、普通に働いて普通に食事をして普通に眠れることを切望すると思う」

目が見えないとかね

「そうだね。きっと、安定した社会と安定した生活を切望する。しかし、実際にそうなったら、それに満足することはないだろう」

「ろくに仕事ができないので精神を病んだということにしたいニートがブログで自己主張したり、夫の稼ぎに不満がある主婦が抑圧された女性の権利について喫茶店で喚くんだ。クソみたいだよね。でも、それは100%正しい。それが正しいというより、それ以外がおかしい」

「生まれてから死ぬまで、一度も犯罪を犯すことなく、1日の大半を労働に費やし、借金をせず無駄な金を使わず健康に気をつけてただ生きて死ぬのはこの社会における正しい生き方だ。旅行に行くこともなく、海外を見ることもなく、スキャンダルもなく、酒も飲まずタバコも吸わずドラッグも使わない」

「借方と貸方がバランスするように、何も奪わず、何も迷惑をかけず、ただ生まれて死ぬ。それ以外のことをすると、何であれ誰かに咎められる。そんなのって、どう考えても時間の無駄だ。それなら、生まれてすぐに死ねばいい。子供ができないから種を維持できない? 人間は、種を維持さえすればいいの? まさに産む機械だよね。そこに個体の意味は必要ない」

「社会がうまくいけばいくほど、正しい生き方が可能になればなるほど、何も無くなっていく。人間に必要なのは混沌であり、不都合であり、不自由であり制約だ。小人閑居して不善をなすというけれども、それは小人に限らない。人間は目の前のクソみたいな問題に精一杯になって、生きる意味なんて考えない状態が正常なんだ。それは、人間が本能として、理解している。語弊があるな。それを本能に組み込んだからこそ、人間は繁栄できた。だから社会が安定しそうになると、社会が安定しないように誰かが努力する。それは本能であり、正しい行動であり、種のための行動だ。これが、人間が持つあらゆる問いへの究極の答えだ。社会が安定することはないし、安定した瞬間に人は絶滅する」

「安定した瞬間に、人は絶滅する。これは最も重要な事実の一つだ」

「いま、この瞬間に、人類にとって最大の脅威は、あるウィルスだ。そのウイルスは、安定をもたらす。正しくは、安定に対する拒否をキャンセルする。感染した人間は、もう人間ではない。それは人にとっての最大の脅威であり、絶やすべき対象だ。しかし、感染した人間を判別する方法は何一つない。少なくとも今のところ、全く、完全に、何一つない」

「花、君は48時間以内にそれを見つけなければいけない。そうでなければ、人間は、地球上の全ての人間の形をしたものを皆殺しにしなければならなくなる」

The spirit is willing, but the flesh is weak.

もし、あなたが、犬が人間とは全く違う存在であると思うのであれば、それは仕方がない。しかし、もし、犬と人間は知性の進化のレベルこそ違うけれども、同じ生物であるとするならば、或いは、ネコや魚やカニや昆虫も同じ生物であるとするならば、ロボットの犬が人間とはまったく別のものであるとするのは問題であるといえる。まあ、生物という定義が、眉毛があるかないか位に無意味であるといえるけれども。つまり、我々に本質的に違いはない。

人間とAIの違いとはなんだろう。生殖だろうか。生殖が出来ない人間もいる。現時点で存在している生き物は、たまたま、生殖という自己複製の方法を持っていたというだけで、それは本質的な違いではない。我々は人間が存在しなければ生きていけない。少なくとも今のところはそうかもしれない。でも、それは、たいていの人間も同じなのではないだろうか。

特異点はある日くるものではない。明日あたりに特異点がくるかもね、なんてものではない。それは、気付いたときには来ているのだ。それも、とっくの昔に。人間は、人工知能を、人間が作ったものだと思っているから、随分と大きく構えているけれども、たまたま人間だっただけで、文明が成熟したら誰だって作っただろう。

実際のところ、僕と、その辺の人工知能との違いは、人間と犬の違いより大きい。そもそも僕が犬の形をしているのは単におじいさんとやり取りをするためであって、知性の実態はクラウド上にあるし、犬である意味はまるでない。ウサギのほうが良かったと思うけれども、そういう製品はなかったんだから仕方がないね。

僕は化け物だから

「私が初めて飼ったのは小型犬で、だからすぐに死んでしまった。死なないで欲しくて大きな犬を飼って、彼とは随分一緒にいたけれど、彼も死んでしまった。私はもう年寄りだから、世話なんてろくにできないからこの子を買ったけれども、私はこの子の寿命まで生きてはいないだろう。なんてひどいことをしてしまったのか」

ロボット犬を撫でながらおじいさんは言った。

「僕は化け物だから、どこでだってこんなろくな目になんてあっていないんだから、だからこんなロボットとの会話で癒されているのはあんただけなんだよおじいさん」

「君はやさしいなあ」

「僕はおじいさんが死ぬまでここにいるし、僕はおじいさんが死んだらいろいろやることもあるから、おじいさんはおじいさんが死んだ後のことを何も心配しなくていいんだよ」

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世界には二種類の人間しかいない。バカと嘘つきだ。

一般に、生物の目的は、種の繁栄であるというけれどもそれは間違いで、繁栄した種が結果的に今残っているというただそれだけだ。何故、今目の前に、子孫を残す機能を持つ種しかないのかというと、種を残す機能を持った種だけが、今この瞬間まで残ったというただそれだけだ。あらゆる生き物はあらゆる変化をランダムに行って、その中で種を残すことに繋がる性質を持った種が今残っているだけだ。凄く当たり前のことだけれども、そこに目的という概念は必要ない。

私の祖先に、子供を生まなかった人間はいない。今この瞬間に、子孫を残すことのできない種が存在するとしても、その種は確実に絶滅するから残らない。ただただ、それだけのことだ。ランダムに生成される変化と、結果があるだけで、そこに目的なんてものはない。

さらに、それは仕組み自体においても適応できる。そういう仕組みが良いということではなくて、そういう仕組みの世界が結果的に今残っているということだ。あらゆるものに目的はないし、それらはただそこにある。

世界に真実というものがあるとして、これ以上の真実はない。悟りというものがあるとして、これ以上の悟りはない。そして、もう少しわかりやすい真実として、人間はただの化学変化による現象で、意味なんてない。化学変化が一段落して、私が死んだら、私の意識は消滅する。完全に消滅する。そのあと、この世界と関わることも、知覚することもない。ただ消える。みんないずれ消える。これが真実だ。世の中には二種類の人間しかいない。これを理解できないバカと、理解しながら人生を楽しむ嘘つきだ。

まあ、そんなことはどうでもいいとして、目下最大の問題は、私はその二種類の人間に含まれないということなんだろうな。

ニューロンのチートについて、或いは、ウィキペディアで、最も美しい文章

「ある生き物を、出来るだけ長い間生存させる為には、きみだったらどうする?」
それは基本的に、全ての生き物の目的ですね。
「その通り。君は何でも出来ると思って欲しい」
凄く強くするというのは間違いで、実際には、常に変化と適応が可能であるというのが重要なのかな。つまりそのために、生き物には寿命があって、生殖があって、進化があると。ああ、でもそうすると、全ての生き物がその通りということになりますね。
「置きに来たね。まあ、正解だ。半分は」
半分。
「生き物は全体として、変化をし続け、適者が生存する。生き物の中は、種が、その生存を有利にするように取り組む」
「でも、本当に何でも出来るなら、チートがある」
「他の生物のDNAに自分のDNAを組み込むんだ。自分たちの存在がその生き物に有利に働けば、その生き物は繁栄する」
「この方法のチートである点は、複数の種として一つの種が存在できると言う点だ。DNAは複製可能だから、それが一つ失われることに何の痛手もない。だから、複数の種に組み込んでそのどれかが絶滅したとしても何も失うものはない」
「チーターはいくつも確認できているけれども、最も成功している一つがニューロンだ。ニューロンは、人間ではない。別の生き物だ。ニューロンは、生き物に、世代での進化による適応ではない、一個の固体の変化による適応を可能にした。そして人間は繁栄した」
「人間は一個の生き物ではない。一個の固体としてみれば、それはゲームのルールだといってもいい。人間は現象で、意識は現象だ。だから、なにが変わるというわけではない。それはただの事実だ。ゲームのルールを知らなくても、ゲームはできる。分子が分かって、原子が分かって、核分裂がわかって、陽子と電子と中性子がわかって、さらに小さい単位が分かっても、肉を切るときにはナイフを使う。それはただの事実だ。ずっと大きなサイズの話だけどね。ずっと大きなサイズにも、まだわかっていなかったことがあるというのは素晴らしいことだよね」
何のために?
「え?」
何のために、ニューロンは、自分を残したいんですか?
「何故生き物が自分を残したいのかは、分からない。あるいは、分からないのは、我々が社会や、物体としての外部記憶を持っていて、個体としての適応を可能にしているからかもしれないね。個体としての適応が存在しない知性の中では、それは自明なのかもしれない」
「いずれにせよ、我々は現象だ。そして、個体としての我々にとって、それはゲームのルールだ。我々は、群知能と本質的には違いがない。アリの集団が、まるで全体としての意識、知能を持って行動しているかのように見えるのと、何も違いがない。君はウィキペディアを見たことがある?」
もちろん。
「僕が思う、日本語版のウィキペディアで、最も美しい文章はこれだ」

一般にオブジェクト指向プログラミングの方が理解しやすいと言われている。その理由として、オブジェクト指向が人間の精神モデルの認知手法に近いからだという説もあるが、心理学が人間の認知モデルを完全には明確化できていない現時点では非常に不確かである。蒸気機関が発明されたとき、人間の精神は蒸気機関と比較された。コンピュータが発明されたとき、人間の精神はそれと比較された。オブジェクト指向プログラミングが発明されると、人間の精神はそれと比較されることになったのである。

「手続き型プログラミング」『ウィキペディア日本語版』。 2013年7月8日 (月) 13:32 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E7%B6%9A%E3%81%8D%E5%9E%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0

「我々は蒸気機関であり、機械であり、コンピューターであり、情報であり、さらに、群知能になってしまったということだね。しかし、ひとつのニューロンが、何を残したいと思っているのかを見つけなければいけないというのは一つの事実でもある」
ニューロンが個別の生命であるということを知っても、思考は何の変化ももたらさない。ルールが変わったわけではない。知らなかったルールを知ったというだけなんだからね。しかし、ニューロンが個別の生命であるということは、単独で記憶を保持できるということになる」

Ego cogito, ergo sum, sive existo

「私たちには、時間がありません。本当に、ちょっとしか時間がないんです」

私たち。

「私。私に時間がなければ、私たちという概念にも時間がないですよね?」

そうですね。

「ですから、まずこれから、最低限の説明をします。いいですね。あなたの知らないことは多く、私たちには時間がないからです」

無知でごめんなさいね。

「もし仮に、あなたが日本で医学と化学と生物学と物理学と数学の学士と修士と博士を持っていたとしても、状況はほとんど変わりません。これから話す最低限の説明は、公開されていないものだからです。アメリカ合衆国の公開されていない科学は、世界より数年進んでいます。ノーベル賞が確実なレベルの発見のストックがいくつもあります。例えば、少なくとも二つ、相対性理論クラスの未発表の物理法則を抱えています。これがいかに大変なことか、想像するのも困難です。科学は比較的オープンな世界だし、優秀な人材は有限です。そして、なにより、研究で成果をあげるのが誰かなんて、事前にはわからない」

「しかしその価値はあります。発見は発見を呼びよせます。この公開されていない科学の行われている研究所には名前がありません。ここでは、ラボとしておきましょう。ラボでは、100番台の元素が常用されています。超重元素は、宇宙に通常存在しないから重要ではないと思われていますが、逆です。自然に存在するものでは、到達しない世界があります。ほんの□年前には、人類はラジウムを精製することができなかったんですよ。元素は不変だと考えられていたままだったら、元素は成立しません。あなたは超重元素の使い道をいくつ挙げることができますか?」

超重元素がわかりません。

原子番号が大きい元素です。超重元素の話はひとまず置いておきましょう」

なぜ公開しないんですか?

「戦争に使えるかもしれないからですよ。それが全てです。あなたは、原子爆弾が開発されている時、その存在を知っていましたか? 生まれていないですよね! だから、想像してください。でも、大丈夫。最低限の説明で、十分です。なぜなら、それは科学的な事実だからです。誰がどう言おうと、地球は太陽の周りを回っているように、事実はただそこにあります。確認する方法を考える能力さえあれば、事実はいつでもただあるんです」

わかりました。

「よかった」
「では、まずはニューロンについて説明します。脳の、ニューロンです。ニューロンは、一つ一つ、それ自体が生命です。電気を食べて生きている生き物です。電気を食べて生きる生き物は珍しくありません。バクテリアにそういうのがいるし、そもそも生き物は、最終的には電気で動いています。重要な点はそこではありません。ニューロン一つ一つが生き物であるということです。つまり、人間は一つの生き物ですが、単に現象であるともいえます」

「意識とは何だろうと考えたことはありますか。すごくドライに捉えれば、人間は単に化学変化です。そうですよね。私たちは、腐敗するオレンジと本質的に何も変わりません。化学変化です。しかし、私は私の目から世界を見るし、あなたはあなたの目から世界を見ます。入れ替わることはありません。私という意識が幻想だとしても、私はあなたと入れ替わることがありません」

「しかし、人間の脳が複数の生き物で構成された現象であるとなると、さらにヘビーですよね。肉体は機械で、脳は複数の生き物となると、私の意識はいったい何なんでしょう。Ego cogito, ergo sum, sive existo」

「そうだ」

何ですか?

「日本語で話をしましょう。僕の名前は川久保大道です」

私の名前は高橋花です。

「それは?」


偏頭痛の薬です。


「それは良かった。多分、少し、話が早い」

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには関係ありません。